新潟県トキ保護募金推進委員会は、トキの野生復帰、保護増殖を支援する目的で活動しております。

トキを再び日本の大空に~朱鷺と共存できる島へ~

03NPO法人さど

〇活動内容

  体験ツアーに関しては下記をハンドリングした。

①早稲田大学環境ロドリゲス(57名)

  昨年度に引き続いて今年度も早稲田大学環境ロドリゲスのチームの体験ツアーを実施した。昨年度は農業、漁業、林業、観光班に分かれて実施したが、今年度はより集落との交流をしながら活動できるように羽二入、倉谷、四日市、岩首、島の5箇所の集落に分かれて活動した。新しい集落や昨年度も受け入れてくれた集落も多くの課題があり、集会所合宿にあたっては引率をつけるようになったり、交通手段がない地域では車の手配などの問題に直面しながらの活動であった。学生たちの活動は5班に分かれて

1.4月27日~30日  2.8月中下旬  3.9月13日~16日(本番)

②徳島県阿南市岩浅市長様一行様10月4日~6日(5名)

〇活動場所

 ・佐渡市新穂、真野、両津、前浜地区

 ・トキ野生復帰ステーション

 ・集落は岩首、倉谷、羽二入、四日市、島の5箇所

〇活動成果

①今年度の早稲田大学環境ロドリゲス佐渡旅合宿は昨年以上に集落に入り込んで地元での暮らしや農作業など地域の目線で体験ツアーを行った。島   の生活、朱鷺との共生、生物多様性保全農業、集落の祭りなど外から眺めた体験ではなく、そこに住んでいる島民の視点で体験できるようにした。羽二入、倉谷、四日市、岩首、島の5箇所とも体験内容がそれぞれ個性にあふれ、岩首、倉谷では集落の伝統的な祭りの実施時期とも重なり、祭りへの参加を通して多くの集落の伝統・文化・食文化・体制・行事などの大切さも学ぶことができた。一方、羽二入集落では学生が地元の子供達と一緒に防波堤にペンキで絵を描いた。十数年前に描いた絵が色褪せていたので、集落の方々の配慮で新たなコンセプトの絵を描くことができた。地域の残るものが出来たことは継続的な来島につながり新しいシステムと思う。また、島集落では朱鷺のねぐらがあり、群れで飛ぶ朱鷺を見る貴重な経験もできた。今年度は初めて参加の学生が多く、学生達同士の統率がうまくなく、活動負担が多かった。

②阿南市市長ご一行

 今年度初めて来島していただいた。佐渡市長への表敬訪問も兼ねて佐渡に入った。佐渡高校、野生復帰ステーション、岩首棚田、宿根木等回った。徳島県は農村舞台もあり、文化交流と合わせて環境交流もしたいと市長は話された。

〇今後の取組等

 早稲田大学環境ロドリゲスは5箇所の集落との絆が徐々にできてきた。今年度は暑い夏ということもあり、平年より早く稲刈りが行われ、合宿の頃には各地でやっていた。そんな季節的な要因で逆に稲刈りの労働者として学生達が活躍することができたことは予想外であった。集落との継続的な関係をより強化し、多くの学生が佐渡に訪れるきっかけを作り上げていきたい。阿南市とは継続的に交流を深めて新たな来島につなげたい。大正大学の学生の誘致がほぼ合意形成できつつあるので実現したい。

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